Noriyuki Iwadare is best known by most game fans in the U.S. for the musical work he’s done on the now classic Lunar, and classic in the making, Grandia series. However, his resume is much more extensive and encompasses roughly thirty different game soundtrack scores and arrangments, along with music for TV, stage musicals, amusement park attractions, and more. Yet, much to our excitement, Mr. Iwadare was kind enough to take time out of his very busy schedule to talk with RPGFan about his music, inspirations, and most recent work, Grandia Xtreme.
岩垂先生の本人について
RPGFan: まず、岩垂先生の音楽に影響を与える人はどなたでしょうか。特に好きな作曲家はいますか。
Iwadare: Classicalな作曲家では、Debussy,Ravel,そしてMahlerなどはとても好きです。しかし、私は全ての音楽家が作るMusicから影響を受けています。
RPGFan: 岩垂先生の一番好きな曲風は何でしょうか。 (書くのは聴くのと違いますか)。
Iwadare: どんな音楽でも好きなのですが・・・(^_^)ニコニコ。 BlackFunkはとても好きです。かっこいいですよね。僕は上手に作ることが出来ません。 それから、静かな優雅な曲が好きです。そして民族色の出ている曲も好きです。
RPGFan: 岩垂先生の書いたサントラの中で、一番お気にいるのは何ですか。そしてなぜですか。
Iwadare: どのアルバムも気に入っているのですが、特にと言えば「The Best of GRANDIA」 と「Vent」です。「The Best of GRANDIA」は、僕の書くゲーム音楽では初めてフルオーケストラで録音した曲がいっぱい入っているアルバムで、そして、僕が好きな曲ばかりを集 めているので、とても気に入っています。「Vent」は僕が大好きなミュージシャンばかりを集めて、和気あいあいと作ったアルバムで、その時のゆったりとした気分のまま今でも聞くことが出来るので気に入っています。
RPGFan: ゲームの色々の画面の中で、岩垂先生の曲を付ける得意は何だと思いますか。(例えば戦闘の画面とかダンジョンの画面とか町の画面)。
Iwadare: どんな場面の曲でも、その時の主人公(Player)の気持ちを代弁する(または補う)曲じゃなければいけないと思っているので、感情に付ける曲が得意だと思います。同じ街でも悲しいときに見る街はやはり悲しく見えるし、楽しいときは楽しい曲じゃないと違和感を覚えますよね?
RPGFan: 大体、新しいゲームの制作に何時に曲を書きはじめますか。ゲームはまだ計画される頃か、それとももうプログラムされる最中に。
Iwadare: シナリオ(Plot)が出来上がる頃から書き始めます。ゲームは制作中にどんどん変更が出るので、ある程度方向性が固まってからでないと曲を作ることが出来ません。ただし明確なイメージをゲーム制作者(監督、演出家など)が持っていれば、そのイメージからテーマ曲などを作る場合もあります。LUNAR-EternalBlueがその例です。
RPGFan: 岩垂先生にとって、音楽を作るには一番満足する点はなんでしょうか。
Iwadare: 僕の頭の中のイメージがそのまま音楽になったときはとても嬉しいです。そして、その曲を気に入ってくれる人がいたのなら、もっと嬉しいです。 そして、とっても満足した気分になります。
RPGFan: 日本の上に他の国でファンがいて、驚きですか。
Iwadare: 日本人の僕が作る曲に、国境を越え、世代を越え、民族を越えた多くの人々が共感を持ってくれるということは、本当に驚きであり、とても嬉しいことです。「音楽は世界共通語」ですね、本当に。
RPGFan: 岩垂先生の音楽以外の趣味は何ですか。
Iwadare: 映画を見ることも好きですし、読書も好きです。スキーも好きですね。 特別な趣味はないのですが、なんでも興味はあります。
Grandia Xtreme について
RPGFan: Grandia Xtremeの楽曲を作るのはどのぐらいかかりましたか。
Iwadare: 詳しくは覚えていないのですが、半年くらいじゃないでしょうか?
RPGFan: 他のGrandiaのゲームと比べて、曲の作りの難しさはどうでしたか。
Iwadare: 戦争ものは苦手なので最初は戸惑いましたが、やはり「グランディア」なのだ!と思ってからは、順調に進みました。
RPGFan: 特にGrandiaXtremeの曲に誇り高い業績はありますか
Iwadare: オープニング曲は、これを聞いた人みんなへの、「応援曲」なのだと思って作っていきましたが、とても完成度の高いものが出来たと思います。また、エンディング曲と、クァンリーの曲は、同じメロディーのモチーフを使っていますが、クァンリーの曲は音楽的に言うと#が抜けているんです。ゲーム中では「音のカケラがかけている」ということになっていますが、感情がひとつ欠落しているために、世界を滅亡へと導いてしまうという例を音楽的に表してみました。聖戦などといいながら、傷つけ合い、血を流し合うのは間違っています。破壊からは何も生み出されません。多くの人にもう一度考えてもらえる機会を与えてくださったことは、僕の中での一番の誇り高い業績ではないかと思っています。
RPGFan: 曲の全体に表わしたかったテーマや感情はありますか。
Iwadare: 今回のテーマは「友情(FriendShip)」でした。共に歩いていこうという気持ちをオープニング曲にいっぱい注いでみました。エンディング曲はその友情が大きな愛(人類愛とでも言うのでしょうか)に進化した形になっています。
RPGFan: Grandia XtremeはPlaystation2でGrandiaシリーズの登場で、PS1より曲は作りやすいですか。PS2でまだ阻む限界ありますか。
Iwadare: グランディアシリーズは、ストリームによる音楽再生形式を使っています。これにより、僕の作業は今までとほとんど変わることなく、安定した内容で楽曲を提供できることになりました。PS2で、ADXというプログラムを使うことによって、「音のカケラ」のようなマルチ再生、また楽曲がとぎれることなく流れる事も可能になりました。とてもイメージを再現しやすく満足しています。もちろんこれからもいろいろなアイディアを出して、新たなチャレンジをしていくつもりです。
RPGFan: 最後に、次のプロジェクトについて何か伝えられますか。(ルナ3 ならばいいですねえ ^^)
Iwadare: ゲームではいくつかのプロジェクトが進行していますが、これらはまだ制作または企画段階なので発表することが出来ないんです。ごめんなさい。来年、再来年あたりには、みんなの期待する作品が出ますから、それまで待っていてください。来年1月に僕が音楽監督を務めるHAY DanceCompanyの公演があります。唄と踊りで綴るステキな空間を作り上げています。その他のことですが、来年3月頃に、僕と、グランディア2でテーマ曲を唄ってくれた川澄歌織(Kaori Kawasumi)さんと作ったオリジナルアルバム「Ingmar-for the biginning-」をインターネット上で世界同時発売をします。輪廻転生をテーマに、男と女が幾世紀もの時代を超えて愛し合う様を描いた仮想サウンドトラックを作りました。海外版には英訳で解説もつくことになっています。とても素晴らしい作品になっていますので、是非聞いてください。
岩垂先生が時間を下さって、本当に本当にありがとうございました。岩垂先生の 次の作品をお待ちしておりますから、これからも頑張ってください!